CAS冷凍と高圧殺菌が生み出す新たな動き2011/11/19 19:19

以前別のところに書いた記事ですが、こちらに移行してきました。


以前WBS(テレビ東京のニュース番組)で放送された内容ですが、細胞を壊さず
に冷凍するCAS冷凍と高圧処理での殺菌技術を組み合わせて東北の復興に
役立てるという話がありました。

このニュースをみた時にこれはいずれ大都市一極集中を崩す動きになるのでは
と思いました。
1次産業が主力である地域というのは有る意味で産業の選択肢が1次産業に
成らざるを得ないところです。
その結果、若い人達はみな大都市に行って地場の主力産業の担い手は高齢化
が進み跡継ぎは居ないという状況です。

若い人達が大都市へ行くのは都会の魅力も、もちろんありますが、地元に仕事が
無いからです。
また、有ったとしても1次産業で経済的に不安定なため仕事の選択肢とならない
からです。

1次産業が不安定なのは収穫した商品の長期保存が不可能、自然が相手なの
で収穫量が計算できないなどがあります。

しかし、CASと高圧殺菌により商品の鮮度を落とさず長期の保存が可能という
ことになれば話は変わってきます。
商品の安定供給が経済的な安定を生み出し1次産業が仕事の選択肢と成りうる
のです。

インターネットの発達により地元にいながら世界を相手に商売でき、長時間の
通勤時間やサービス残業からの解放、自分が努力した分が報酬として返って
くる充実感などを得ることができます。

地方自治体も地場の産業が活発になれば各種紐付きの交付金頼みの
行政運営からの脱却も見えてくるのではないでしょうか。

なので、私としてはこの技術が東北地方だけでなく日本全国で広がってくれる
事を期待しています。